コンデンス豊胸
コンデンス豊胸は脂肪注入豊胸の一種で、安全性と定着率の高さ、リスクの低さが魅力です。自然な形とふくらみを作ることができるため、1〜2カップ程度のボリュームアップを望まれる方におすすめな豊胸方法。その手術方法について、そしてメリットについて解説していきます。
About
コンデンス豊胸とは
コンデンス豊胸はご自身から採取した脂肪を注入する「脂肪注入豊胸」の種類の一つです。脂肪には不純物が混じっており、そのまま胸に注入してしまうとしこりや脂肪壊死、石灰化を引き起こす可能性があります。コンデンス豊胸では、採取した脂肪を専用の機械を使って遠心分離することにより、不純物を除去し、新鮮で純粋な脂肪(コンデンス)を生成します。良質な脂肪にしてから胸に注入するため異物反応のリスクを下げながら豊胸することができます。
また、コンデンスは不純物が少なく、脂肪肝細胞の密度が濃いため胸への定着率が非常に高いです。定着した脂肪は体内に吸収されることはなく、そのまま胸にとどまるので、効果の持続期間も長く、ふっくらとしたバストを長期間維持することができます。
Merit
コンデンス豊胸のメリット
コンデンス豊胸のメリットとして挙げられるのは以下のような点です。
- 安全性が高い
- 定着率が高い
- 仕上がりが自然
- 脂肪吸引が同時にできる
- 半永久的に効果が持続する
それぞれについて詳しくご紹介していきます。
安全性が高い
コンデンス豊胸は上記で解説した通り、遠心分離機などを用いて不純物を取り除き、良質な脂肪を生成してから胸に注入します。不純物が入った脂肪は胸に入れても定着しないだけでなく、しこりや脂肪壊死、石灰化の原因となり、胸に痛みや炎症を引き起こす可能性も。最悪の場合、再手術が必要となってしまいます。
コンデンス豊胸はそういったリスクが他の豊胸手術方法と比べて低いのが大きな魅力です。
定着率が高い
自身の脂肪でも定着しなければ体が異物と判断し、しこりになったり石灰化してしまうことがあります。同じ脂肪注入豊胸でピュアグラフト豊胸という方法がありますが、こちらは高性能フィルターを2枚使用し不純物を濾過します。コンデンス豊胸は外気に触れさせないで、フィルターを濾過し、その後遠心分離を行います。そのためコンデンス豊胸よりもさらに純度の高い脂肪を作ることができます。このことから、コンデンス豊胸はピュアグラフト豊胸よりも10%ほど定着率を上げることに成功しています。
仕上がりが自然
自身の脂肪を注入するため見た目や触り心地がとても自然です。豊胸はシリコンバックなどを挿入する方法もありますが、人工的なものなのでどうしても見た目に不自然さが出てしまいます。触ったときに豊胸していることがバレたくないという方にもコンデンス豊胸はおすすめです。
脂肪吸引が同時にできる
注入する脂肪は他の部位から採取するので、同時に簡単な脂肪吸引もできます。コンデンス豊胸の脂肪は太ももや二の腕、腰ウエストなどから採取するのがおすすめです。バストアップとサイズダウンを同時に叶えることでより理想的な体型を目指すことができます。
半永久的に効果が持続する
注入した脂肪が定着すると自身の胸の脂肪として半永久的にとどまってくれます。シリコンバックのように中で破れたり、変形する心配がなく、またヒアルロン酸注入のように体内に吸収されることがないので他の豊胸手術と比較すると持続期間が長いです。
加齢やダイエットなどで胸が小さくなることはありますが、自身の胸の組織として機能してくれ、定期的なメンテナンスが必要ないのが嬉しいポイントです。
Recommend
コンデンス豊胸はこのような方に向いています
以上のような特徴やメリット・デメリットを踏まえると、コンデンス豊胸は以下のような方に特におすすめな豊胸手術です。
- 安全に脂肪注入豊胸をしたい
- 胸が小さいことがコンプレックス
- 左右差をどうにかしたい
- 形を整えたい
- バレないように胸を大きくしたい
- 定着率の高い脂肪注入豊胸をしたい
- 1.5~2カップ程度のバストアップをしたい
- 見た目も触り心地も自然な胸にしたい
- 体に異物を入れるのは抵抗がある
- 長持ちする豊胸手術を探している
- 他の豊胸方法が合わなかった
脂肪注入豊胸は、自身の脂肪を使うため、人工的なものを体内に入れることは抵抗があるという方におすすめです。定着すれば半永久的な効果を得ることができるため、一度手術をすれば定期的なメンテナンスが必要ないのも魅力です。何度も手術するのは負担に感じる方にはありがたいですよね。
また、コンデンス豊胸は脂肪注入豊胸の中でも安全性の高い手術方法です。フィルターで濾過したあと遠心分離を行うことで純度の高い脂肪を生成し、しこりや石灰化、脂肪壊死のリスクを下げます。注入するまでは空気に触れさせず真空状態を保つため、衛生面も安心です。
注入後の定着率も他の脂肪注入豊胸と比較しても非常に高く、効率的にバストアップをすることができます。
コンデンス豊胸はシリコンバッグやヒアルロン酸注入で豊胸したことがある方も施術を受けることがあります。シリコンバッグは除去が必要で同時に手術も可能です。ヒアルロン酸注入豊胸はヒアルロン酸を溶かす施術を受けるか、ヒアルロン酸が完全に吸収されていからコンデンス豊胸に移ることができます。
Method
コンデンス豊胸の手術方法
コンデンス豊胸は以下のような流れで行います。
- カウンセリング
- 施術日の決定
- デザインの確認
- 麻酔
- 施術
- 休息
- 帰宅
当日施術は不可で、カウンセリングのあと施術日を決定していきます。カウンセリングでは胸のコンプレックスや理想のイメージなど具体的に伝えることが大切です。リスクや副作用についても説明があるので、気になることや不安なことがあればここで聞いておきましょう。
施術は全身麻酔を使用するので、当日は食事制限があります。しっかり守ってクリニックにご来院ください。
施術は麻酔の注射の痛みのみで、施術中はその他には痛みはありません。施術時間は大体3時間ほどで、施術が終わった後、麻酔から完全に覚めるまで休んでいただきます。麻酔の影響を考えて当日はご自身での運転は控えて、公共交通機関やタクシーなどで帰宅するようにしてください。
術後は、抜糸と経過観察で2回ほど来院が必要です。
Downtime
コンデンス豊胸のダウンタイム
コンデンス豊胸の施術を受けた後、2~3日はテーピングで脂肪吸引部分を圧迫します。また、1〜3ヶ月は専用ガードルを着用してください。
注入後は以下のような症状が出る可能性があります。
- 腫れ
- 内出血
- 痛み
- 拘縮
腫れや内出血、痛みは脂肪吸引部位、注入部位の両方に出る症状です。これらは術後1週間がピークとし、2週間程度続きます。3週間目からは徐々に症状が落ち着いてきます。脂肪吸引した量が多ければ多いほど症状は強く出るので、必要に応じて処方してもらった痛み止めなどを飲むようにしましょう。
拘縮とは皮膚の引きつり感やつっぱり感のことです。拘縮は脂肪を吸引したことによりスペースができ、組織同士が結合して元の状態に戻そうとする働きの中で起こる症状です。これは術後3週間ごろにあらわれ、長くて半年ほど続きます。
注入した脂肪が定着するのは術後3ヶ月ほど経ってからで、3月ほど経つと腫れもおさまりほぼ完成となります。
ダウンタイム中の過ごし方
バストは洋服で隠れるので、腫れや内出血などは周りからはわかりません。ただ、仕事や学校は手術の翌日は念の為にお休みするのがおすすめです。
運動は抜糸のあとから始めても構いませんが、バストを強く圧迫したり、揺らさないように気をつけましょう。内出血が落ち着けば胸を軽く触られても問題はありません。ただ、術後3ヶ月までは脂肪が定着していないのでそれまでは強い刺激は避けるようにしてください。
また、脂肪注入後、すぐに過度なダイエットをすると脂肪の定着が上手くいかなかったり、定着が遅れることがあります。太る必要はないですが、術後3ヶ月までは脂肪を減らしすぎないようバランスの取れた食事と健康的な生活習慣を心がけましょう。
Demerit
コンデンス豊胸のデメリットはほとんどない!?
一方でコンデンス豊胸のデメリットはあまりありません。ただ、しいていうなら、3カップ以上の豊胸は難しいという点になります。
一度に胸に注入できる量に限度があり、一度のコンデンス豊胸で可能なのは、1.5-2カップ程度のバストアップとなります。
一度に大量に胸に脂肪を注入しても、結局定着しなかったり、シコリができるリスクが上がるため、お客様の皮膚の伸びなどを見ながら、安全に注入できる量を見極めて最大限に注入していきます。
もっと大きくしたい方は、2回以上受ける方も多いです。3カップ以上のバストアップでも脂肪注入豊胸であれば柔らかい自然なバストアップを叶えてくれます。
Doctor このページの監修医について
田中里佳 Lica Tanaka
e clinic 新宿院院長
経歴
略歴
- 東邦大学医学部医学科卒業
- 東京慈恵会医科大学付属病院
- 大手美容外科 大宮東口院(婦人科形成症例数3期連続Top3入り)
- 大手美容外科 新宿南口院(注入豊胸症例数&指名 全国No.1)
- 表参道 某美容クリニック(豊胸エキスパートDr就任)
- eクリニック東京院 院長
- eクリニック新宿院 院長就任
資格・専門医
所属学会
- 日本美容外科学会