【学会発表】鼻尖形成におけるクローズドアプローチ法の有用性を再考するby円戸望
当院の円戸望統括院長が、横浜で行われた第2回 日本美容医療学会 学術総会で『鼻尖形成におけるクローズドアプローチ法の有用性を再考する – オープン法に代わる有用性と未来展望 –』というタイトルで鼻整形に関して学会発表を行いました。


•鼻尖形成術ではオープン法が主流となり、クローズ法は初学者のための手技という位置付けとなっている
•オープン法には十分な手術視野という利点、切開瘢痕や腫脹の長期化といった欠点が存在する
•クローズ法は傷、回復の速さに利点があるも、視野展開やグラフトの立て方に制限があるというのが一般的な認識 である
近年、患者は自然で機能的な結果と短期回復を求めており、クローズド法の可能性を再評価する必要がある。
当院でのクローズ法について、オープン法との比較をするとともに、手術操作の工夫について紹介する。
クローズ法でもオープン法と遜色ない結果を得られることを検討する。

•2025年の1月〜6月までの期間に鼻尖形成術を行った症例
•フォローアップ期間は3-6ヶ月
•1ヶ月、3ヶ月時点のフォローアップができなかった症例は除外
•同一術者の症例
•評価項目は術前術後での鼻尖の高さの変化、細さ、鼻柱の下降度合い、術後合併症としてのアップノーズを含む鼻孔変形の有無、ポリビーク変形の有無、ピンチノーズの有無、鼻孔縁の平坦化の有無、鼻尖および鼻背部外側の瘢痕形成の有無、感染の有無とした。







•クローズ法であっても、グラフトの立て方に大きな制限はなかった
•クローズド法もオープン法に匹敵する鼻尖形態の変化の再現性は担保されていた
•クローズド法で術後腫脹や瘢痕のリスクが低減される可能性が示唆された
•ストラットを中間脚と内側脚にかけて広範囲で立てることでストラットを中間脚のみに立てる術式よりも鼻尖形態の変化量が担保される可能性が示唆された
•感染は各群間に差はなかった



•剥離操作により鼻尖の支持レベルが35%減少したという報告がある1)
•長期的な結果のために、支持組織の補強が必要となる2)




・広範囲なコルメラストラットを建てる事で安定した形態変化を望める
・鼻中隔延長をクローズド法で行うことにより、オープン法に比較して出血量や死腔を減らし、鼻中隔延長で課題となる感染を減らす
・経験の少ない執刀医でも低リスクで軟骨移植を用いた鼻尖手術を行う事が可能になる

•後方視的検討
•検討症例数の少なさ、フォローアップの不可能な症例の多さ
•変化量に関しては患者の希望に依る部分が大きい

•クローズド法は術者の工夫次第で視野の制約を克服でき、低侵襲かつ自然な仕上がりを目指す上で有用な選択肢である。
•オープン法で一定の頻度で生じる技術によらない予期せぬ合併症を低減するために、クローズド法の臨床的価値が今後さらに高まると考える。















