ピュアグラフト
「脂肪注入豊胸」は自身の脂肪を採取して胸に注入する豊胸方法です。取った脂肪をどのように処理し注入するかによって定着率や仕上がりが異なるのですが、その中でもリスクが低く定着率も安定しているのが「ピュアグラフト豊胸」です。価格も比較的リーズナブルで、人気の高い豊胸方法ですがどんなメリット、そしてデメリットがあるのでしょうか。ピュアグラフト豊胸について詳しくご紹介していきます。
About
ピュアグラフト豊胸とは
ピュアグラフト豊胸は脂肪注入豊胸術の一つで、自身の脂肪を吸引し、脂肪細胞を胸に注入するバストアップ方法です。
二の腕やお腹、太ももなどから採取した脂肪を注入するのですが、採取した脂肪には死活細胞や老化細胞、麻酔液、血液などのあらゆる不純物が含まれています。そのため、そのまま胸に入れてしまうと炎症を起こしたり、しこりや石灰化が発生してしまう可能性があります。
ピュアグラフト豊胸では、胸に注入する前に二層構造の専用フィルターで濾過し、不純物を除去します。純度を高めた状態の脂肪を注入することで、リスクを減らしながらより安全に胸のサイズアップをはかることができます。
Difference
他の脂肪注入豊胸との違いは?
炎症やしこり、石灰化のリスクが大きいことから採取した脂肪をそのまま注入する方法は現在日本ではほとんど行われていません。
採取した脂肪は純度を高める加工を行うのですが、上記でご紹介した通り、ピュアグラフト豊胸は専用フィルターで濾過することで良質な脂肪に仕上げています。
濾過などの脂肪の加工は15分ほどと短時間で完了するため、脂肪細胞の劣化が少なく、鮮度が高いまま胸に注入することができます。鮮度の良い脂肪はより安全で定着率も高いことが証明されています。
また、他の脂肪注入豊胸よりも手術時間が短いため体への負担も抑えることができます。
ピュアグラフト豊胸のメリット
ピュアグラフト豊胸のメリットとして挙げられるのは以下のような点です。
- 仕上がりが自然
- 脂肪吸引も同時にできる
- 効果が半永久的に持続する
- 価格が抑えられる
それぞれについて解説していきます。
仕上がりが自然
自身の脂肪を注入するため触り心地がなめらかで、見た目もとても自然です。シリコンバッグを挿入したときに起きやすい異物感、不自然さが出にくく、本来の胸のように仕上げることができます。
脂肪吸引も同時にできる
注入する脂肪は自分のものを使いますが、その脂肪は二の腕やお腹、太ももなど自分がサイズダウンしたい部位から採取することができます。
バストアップと気になる部位のサイズダウンが同時に可能で、痩身効果も得られるのが魅力です。
効果が半永久的に持続する
時間の経過とともに体内へ吸収されてしまうヒアルロン酸や、劣化や破損で入れ替えが必要なシリコンバッグとは違い、ピュアグラフト豊胸をはじめとする脂肪注入豊胸は定着すれば半永久的に自分の胸の脂肪として機能してくれます。
再手術やメンテナンスの必要がないため、一度手術だけで長期間のバストアップが叶えることができます。
価格が抑えられる
ピュアグラフト豊胸は、遠心濾過によって不純物を除去する「コンデンス豊胸」、脂肪幹細胞だけを取り出して注入する「セリューション豊胸」といった他の脂肪注入豊胸と比較すると価格がリーズナブルです。
安い豊胸手術は不安だという方も多いですが、ピュアグラフト豊胸は上記で解説した通り安全性と定着率が高い豊胸術です。価格を抑えながら確実にバストアップしたい方におすすめな豊胸方法となります。
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ピュアグラフト豊胸のデメリット
一方で、ピュアグラフト豊胸のデメリットとして挙げられるのは以下のような点です。
- 大幅なサイズアップは難しい
- 仕上がりに個人差が出る
- 細身の方には向かない
それぞれについて解説していきます。
大幅なサイズアップは難しい
シリコンバッグによる豊胸はバッグの大きさを変えることで大幅なサイズアップができますが、ピュアグラフト豊胸をはじめとする脂肪注入豊胸は注入できる脂肪の量に限界があるため3カップ以上のサイズアップは基本的にできません。
これは一度にたくさんの脂肪を入れてしまうと、しこりや石灰化のリスクが高まるからです。
ただ、手術を繰り返すことで少しずつサイズを上げていくことは可能です。脂肪注入による豊胸で大幅なサイズアップをしたい方は何回手術が必要か、期間はどれくらいかかるのかなどクリニックで相談してみましょう。
仕上がりに個人差が出る
良質な脂肪を注入するため、定着率が高いのが魅力のピュアグラフト豊胸ですが、どれくらいの脂肪が定着するかについては注入してみないと分かりません。
そのため仕上がりに個人差があり、場合によってはボリューム感に物足りなさを感じることも。細かいデザインがしづらいという点もデメリットといえます。
細身の方には向かない
バストアップと同時に部分的なサイズダウンも叶うのがメリットとしてご紹介しましたが細身の方の場合、脂肪が足りないことがあります。
また、痩せ型であることがコンプレックスである方は脂肪吸引に抵抗があることも。細身の方で、胸だけしっかりボリュームアップしたいときはシリコンバッグやヒアルロン酸による豊胸が向いているかもしれません。
ただ、痩せ型であっても目立たない部分から脂肪を採取できる可能性もあります。ピュアグラフト豊胸では脂肪吸引する部位を選べるため、工夫次第で十分な量を採取することができます。細身の方で脂肪注入豊胸を望んでいる場合はカウンセリングで相談してみると良いでしょう。
Recommend
ピュアグラフト豊胸はこのような方に向いています
特徴やメリット・デメリットを踏まえると、ピュアグラフト豊胸は以下のような方に特におすすめな豊胸術です。
- 自然なバストアップにこだわりたい
- 1.5〜2カップ程度サイズアップしたい
- 価格を抑えながら脂肪注入豊胸をしたい
- メリハリのある体型を目指したい
- 半永久的な効果を得たい
脂肪注入豊胸は自身の脂肪を注入するため、触り心地や形がとても自然で豊胸したこともバレにくいです。シリコンバッグなど人工的な物を挿入するのに抵抗感がある方にも脂肪注入豊胸はおすすめです。
ピュアグラフト豊胸は、安全性と定着率の高い脂肪注入豊胸術です。専用フィルターによる濾過で不純物を除去し、短時間で加工が完了するため良質で鮮度の高い脂肪を胸に注入することができます。他の脂肪注入豊胸術と比べると価格もリーズナブルで、経済的負担を抑えられるのも嬉しいポイントです。
また、ピュアグラフト豊胸をはじめとする脂肪注入豊胸は脂肪がそのまま胸に定着するので半永久的にボリュームを保つことができます。定期的な手術やメンテナンスが必要ないのも大きな魅力といえるでしょう。
一方で、一度で大幅なバストアップを目指す方や、脂肪吸引に抵抗感がある方は脂肪注入豊胸以外の豊胸術がおすすめです。シリコンバッグやヒアルロン酸注入などの豊胸方法もあるので、そちらを検討してみましょう。
Method
ピュアグラフト豊胸の手術方法
ピュアグラフト豊胸は以下のような流れで行います。
- カウンセリング
- マーキング
- 麻酔
- 脂肪吸引
- 脂肪注入
- お薬の処方
- 帰宅
ピュアグラフト豊胸はカウンセリング当日に施術を行わず、後日施術となります。理想のバストに仕上げるためにも、胸のお悩み、コンプレックスなどをカウンセリングで具体的に伝え、医師とイメージを共有しておきましょう。心配事や疑問点などについてもカウンセリングの時点で解消できるようお話してくださいね。
当日は、まずバストデザインをマーキングしてから施術に移ります。静脈麻酔を使い眠った状態で施術を行うので、痛みはほとんど感じません。脂肪の吸引量は350mlほどで、濾過し加工したあと、各胸150mlほどずつ注入していきます。施術が終わった後は麻酔が覚めるまで休んでから、処方箋を受け取り、ご帰宅となります。
麻酔の影響を考えて、運転は控え、電車やバス、タクシーなどでご帰宅いただきます。
施術自体は2時間半ほどで、他の脂肪注入豊胸と比べて短い時間で施術が完了します。
Downtime
ピュアグラフト豊胸のダウンタイムについて
ピュアグラフト豊胸後は、以下のような症状が出ることがあります。
- 腫れ
- 内出血
- 引き攣れ感
- 拘縮
- 赤み
- 痛み
脂肪注入部位、吸引部位それぞれにこのような副作用が出ます。内出血や腫れなどは術後1週間くらいがピークで、抜糸後から徐々に症状がおさまってきます。脂肪吸引した部位は圧迫が必要なため、テーピングを数日、1〜3ヶ月は専用のガードルを着用していただきます。
拘縮とは特に脂肪吸引した部位に起こりやすい副作用で、脂肪がなくなりスペースができ離れた組織同士が繋がりあおうとすることで皮膚につっぱり感が出ます。こちらも時間の経過とともに少しずつなくなっていきます。
脂肪が胸に定着するまでは早くて6ヶ月、長くて1年ほどかかります。上記のような症状がおさまってくるのは術後1ヶ月ほどですので、ピュアグラフト豊胸のダウンタイムは1ヶ月程度と考えておくと良いでしょう。
ダウンタイム中の過ごし方
シャワーは施術の翌日から可能ですが、脂肪吸引した部位はできるだけ濡らしたり、刺激を与えたりしないようにしてください。3日後くらいからは、いつも通りにシャワーしていただけます。入浴は、抜糸後から可能です。
施術当日と翌日は念の為、予定を入れずゆっくりと自宅で過ごすことをおすすめしています。
お仕事や学校は1週間程度休むのが理想ですが、翌々日からでも出勤、通学されている方もいらっしゃいます。
大きく切開する必要がないためシリコンバッグを入れる豊胸手術よりもダウンタイムは短く、傷跡もほとんど目立ちません。また、手術時間が短いことから脂肪注入による豊胸術の中でも比較的体への負担が少なく、回復が早い手術方法となっています。